OTSL、死角ゼロの自動運転シミュレーションの実現を目指し、 3次元リアルタイム・センサ・シミュレータ製品群を強化

~ 世界で初めて動的なリアルタイムシミュレーションを可能にした赤外線シミュレータの新製品、
およびカメラシミュレータ、超音波シミュレータの3製品を世界同時発売 ~

 

近距離無線システムおよび組込みシステム等の開発・販売を行う株式会社OTSL(本社:愛知県名古屋市、代表取締役兼CEO:波多野祥二)は本日、自動運転向け3次元リアルタイム・センサ・シミュレータ製品群「COSMOsim(コスモシム)」を強化し、新たに赤外線、カメラ、超音波の各センサに対応したシミュレータ3製品を、自動車メーカ、システムサプライ・メーカ(車載センサメーカ)および半導体メーカを対象に世界同時発売します。

OTSLでは昨年、ミリ波レーダシミュレータの「Advanced Millimeter Wave Radar Simulator (AMMWRシミュレータ)」およびLIDARシミュレータの「Advanced Laser Radar/LIDAR Simulator(ALRシミュレータ )」を発売し、自動運転向けリアルタイムシミュレータ事業に参入しました。今回新たに、赤外線シミュレータの「Advanced Infrared/μBolometer Simulator(AIRBシミュレータ)」、カメラシミュレータの「Advanced Camera Image Sensor Simulator(ACISシミュレータ)」、超音波シミュレータの「Advanced Ultrasonic Simulator(AUSシミュレータ)」を製品ラインアップに追加し、自動運転向けのあらゆるセンサ方式に対応できる5種類のシミュレータ製品が揃いました。

世界中で自動運転への期待が高まり、実際の走行に近い環境で安全かつ正確に検証できる高性能なシミュレーション技術がますます重要になっています。OTSLの自動運転向けシミュレータ製品群は、5種類のシミュレータを同時に単一の画面上でリアルタイムに動作させることができる統合プラットフォームです。異なる特徴を持つ複数のセンサでのシミュレーションを組み合わせることで、実走行の実験では確認しにくい自動運転の死角を極限までなくすことを目指します。

赤外線シミュレータの「AIRBシミュレータ」は、道路上のあらゆる物体の遠赤外線(温度)データを3Dマップに重ね合わせ、任意の方向や速度で自由に動かしながらリアルタイムに可視化します。赤外線センサは、夜間における物体認識だけでなく、雨や雪などによる悪天候下でも影響を受けにくい特性を持つことから、高速道路の照明が乏しいなどの道路事情がある欧米を中心に期待されています。「AIRBシミュレータ」は、3Dマップ上の物体の材料データを分子構造から解析し、吸収スペクトラム、黒体放射モデルによる熱放射、太陽光の放射エネルギーによる温度上昇など、限りなく現実の遠赤外線(温度)データに近づけるための高度な計算処理をリアルタイムに行います。自動運転向け赤外線センサシミュレータとして、動的なリアルタイムのシミュレーションを可能にしたのは、本製品が世界で初めてです。

カメラシミュレータの「ACISシミュレータ」は、カメラ本体だけでなくレンズ毎の自動運転向けシミュレーションが可能な製品です。カメラを活用した自動運転技術は低コストで実現できることもあり、日本国内をはじめ、夜間照明の普及などで比較的道路事情のよい地域において有効です。しかし、これまでの一般的な自動運転用カメラシミュレータでは、レンズ面で光が反射して画像に写り込むゴースト現象や、レンズ内での光の屈折が原因で画像が歪んだり変形したりする光学収差など、レンズ毎に異なる光学特性を詳細に設定できず、現実とは異なる画像でのシミュレーションに留まっていました。「ACISシミュレータ」は、レンズ毎に異なる収差や被写界深度などの光学的な詳細設定、さらには反射防止コーティングの有無などのレンズ特性の設定もできるため、これまでにない高精度のリアルタイムシミュレーションが実現できます。

超音波シミュレータの「AUSシミュレータ」は、自動駐車もしくは駐車のアシスト技術として用いられることが多い超音波センサ向けのシミュレータです。センサの数や設置される高さ・角度、設置箇所の素材や設置方法による検知能力、超音波の照射角度や強度などを自由に設定できるので、駐車の際だけでなく自動運転における様々な状況でのリアルタイムシミュレーションが可能です。

OTSLの自動運転向け3次元リアルタイム・センサ・シミュレータ製品群「COSMOsim」は、ミリ波レーダ、LIDAR、カメラ、赤外線、超音波の各センサに対応した5種類のシミュレータを、単一の画面上でリアルタイムに同時稼働させることができる世界で唯一のプラットフォームです。自動車メーカは、センサのモデル化により実車によるテスト走行を実施することなくシミュレーションで走行を再現し、自動運転の認識、制御などの確認、車両へのセンサ取り付け位置の検証を効率的に行えます。システムサプライ・メーカ(車載センサメーカ)は、車載におけるセンサの挙動を見える化することで、各種センサの設計パラメータの検討、到達距離・認識領域の確認を効率化できます。センサデバイスを開発する半導体メーカは、開発中のデバイスをモデル化してシミュレーションし、高速に検証を行うことが可能になります。

製品の機能詳細は、http://www.otsl.jp/docs/product/cosmosim/ でご参照いただけます。

<OTSLについて>
OTSLは、組込みシステムやリアルタイム・システム、近距離無線システムの企画開発を通じて高い技術力を提供するテクノロジ企業です。「論理により、人類の発展に貢献する。高い信頼性を持つシステムを提供し、暮らしを豊かにする顧客製品に寄与する」を企業理念として、システム開発・ソフトウェア開発や品質保持に関するコンサルティング、教育サービスの提供に至るまで、先進企業がITのテクノロジ・メリットを最大限に享受しながら、テクノロジ・アドバンテージを製品とサービスの更なる進化へと直結させることを目的とした様々なサポート活動を展開しています。2003年設立。

<商標登録>
会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

 

展示会への出展情報

▶ 6月5~7日
ドイツ シュトゥットガルトで開催されるAutonomous Vehicle Technology World Expo2018に出展致します。(スタンド#AV10012)
展示会ホームページはこちら

▶ 6月28~29日
中国 上海で開催されるChina Autonomous Driving Testing Technology Innovation Conference 2018に出展致します。
展示会ホームページはこちら

▶ 7月9~12日
アメリカ サンフランシスコで開催されるAutomated Vehicles Symposium 2018に出展致します。
展示会ホームページはこちら

OTSL、米国の「AutoSens 2018」および ドイツの「Autonomous Vehicle Technology World Expo 2018」に出展

~ 自動運転向けミリ波レーダ・シミュレータとLIDARシミュレータをデモ開発中のカメラシミュレータと赤外線シミュレータも先行展示 ~

 

近距離無線システムおよび組込みシステム等の開発・販売を行う株式会社OTSL(本社:愛知県名古屋市、代表取締役兼CEO:波多野祥二)は、米国ミシガン州デトロイトで2018年5月14日~17日に開催される自動車用センサの展示会「AutoSens 2018」、およびドイツ・シュトゥットガルトで同6月5日~7日に開催される自動運転技術の展示会「AutonomousVehicle Technology World Expo 2018」に出展します。

OTSLは、2017年9月に世界初のミリ波レーダ専用リアルタイムシミュレータ「AdvancedMillimeter Wave Radar Simulator (AMMWRシミュレータ)」およびLIDARシミュレータの「Advanced Laser Radar Simulator(ALRシミュレータ )」を発売し、自動運転向けシミュレータ事業を本格的に開始しました。AMMWRシミュレータは、ミリ波レーダを仮想的に3次元画像化し、照射範囲、角度、距離、反射強度、対象物との相対速度などの計算値をリアルタイムに可視化します。シナリオ作成や動画部分にゲームエンジンを採用することにより、従来の電磁界シミュレータではできなかった動的でリアルタイム性を持つシミュレーションを実現しました。ALRシミュレータは、LIDARに用いられる近赤外線レーザの反射特性を3次元画像化し、LIDARのレーザが反射する物体の材質や色の特性を高精度にシミュレーションできます。

今回の展示会では、AMMWRシミュレータとALRシミュレータのほか、現在開発中のカメラシミュレータおよび赤外線シミュレータも展示し、その先進的な機能をご紹介する予定です。また、車両運動の解析・評価を行う米国Mechanical Simulation社のシミュレーションソフト「CarSim」との連携による、車体の挙動とリンクした高度なシミュレーションもデモンストレーションいたします。

世界中で自動運転への期待が高まり、実際の走行に近い環境で安全に検証できる高性能なシミュレータが一層求められています。OTSLは、ミリ波レーダから赤外線に至るまで、自動運転向けのあらゆるセンサに対応した高性能なリアルタイムシミュレータの提供を通じて、自動運転の早期普及を後押しします。

また、米国やドイツをはじめとした自動運転技術の先進国におけるビジネスを強化するため、自動運転やシミュレーション技術関連のスキルを有する開発者およびエンジニアの採用を積極化します。各国の事情や要求に柔軟に対応できる研究開発体制を構築し、自動運転向けシミュレータのビジネスをグローバルに拡大していく方針です。

各展示会の会期・会場およびOTSLの展示ブースは以下のとおりです。

AutoSens 2018
https://auto-sens.com/
2018年5月14日~17日
ミシガン・サイエンス・センター (5020 John R St, Detroit, MI 48202, USA) Booth# 10

Autonomous Vehicle Technology World Expo 2018
http://www.autonomousvehicletechnologyworldexpo.com/
2018年6月5日~7日
メッセ・シュトゥットガルト (Landesmesse Stuttgart GmbH Messepiazza 1, 70629 Stuttgart, Germany) Booth# AV10012

<OTSLについて>
OTSLは、組込みシステムやリアルタイム・システム、近距離無線システムの企画開発を通じて高い技術力を提供するテクノロジ企業です。「論理により、人類の発展に貢献する。高い信頼性を持つシステムを提供し、暮らしを豊かにする顧客製品に寄与する」を企業理念として、システム開発・ソフトウェア開発や品質保持に関するコンサルティング、教育サービスの提供に至るまで、先進企業がITのテクノロジ・メリットを最大限に享受しながら、テクノロジ・アドバンテージを製品とサービスの更なる進化へと直結させることを目的とした様々なサポート活動を展開しています。2003年設立。

<商標登録>
会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

「Kaizen-IoT」を商標登録しました

「Kaizen-IoT」の商標を出願し、2018年3月16日に商標登録しました(登録第6027103号)。

「Kaizen-IoT」は、IIoT技術*1による改善活動を支援/強化する一連のシステムやサービスなどの呼称及び、それらの総称として用いられます。また、OTSLは、Kaizen-IoTに関して、以下の製品/サービスの提供を行います。

  • 生産ライン、倉庫、設備管理などの現場に対し、「測りたい時に、測りたい人が、測りたいものを」計測するためのデバイスの提供
  • 収集したデータの利活用する情報システムのデザインと開発/提供
  • IIoT技術を活用する改善活動に関するコンサルテーション

上記に加え、カイゼンあるいはリーン生産*2などでのIIoTの利活用のための業界ルール化や標準化についても取り組んで行く予定です。

*1 Industrial Internet of Things(産業向けIoT)
*2 Lean Production